子どもが生まれたら保険の見直しは必須!失敗しない選び方と注意点
- ほけんイージー編集部
- 7月6日
- 読了時間: 8分
更新日:8月3日

なぜ子どもが生まれたら保険の見直しが必要なのか?
お子様が産まれて新しい家族が増えた喜びはひとしおだと思います。でもその一方で、漠然とした将来への不安を感じてはいませんか?「教育費はいくらかかるんだろう」「万が一のことがあったら、残された家族はどうなるんだろう」といった漠然とした不安を抱える方も少なくありません。
お子さんが生まれた今こそ、保険の見直しが不可欠です。独身時代や夫婦二人だけの頃に入った保険のままだと、家族構成の変化に対応しきれない可能性があります。
この記事では、お子さんが生まれた後の保険見直しの必要性から、家族構成の変化に合わせた最適な保険選びのポイントを解説します。
子どもが生まれたら見直すべき保険の種類とポイント
死亡保険(生命保険)
お子さんが生まれたら、最も優先して見直すべきなのが死亡保険(生命保険)です。これまでは「自分と配偶者」のことだけを考えていたかもしれませんが、これからは「お子さんの生活と教育」も守る視点が必要になります。
扶養家族が増えたことで、万が一、家計を支える方に何かあった場合、残された家族の生活費や教育費がこれまで以上に必要になります。独身時代や夫婦二人暮らしの時に加入した保険では、保障額が不足する可能性が高いでしょう。
必要保障額の算出方法
必要な死亡保険の保障額は、以下の要素を考慮して算出します。
遺族の生活費: 残されたご家族が、家計を支えていた方の収入がなくなった後、どれくらいの期間、どのような生活を送るかによって変わります。お子さんが独立するまでの期間を念頭に置くと良いでしょう。
教育費: 幼稚園から大学卒業まで、お子さんの進路によって大きく異なります。私立に通わせるのか、国公立を考えているのかなど、具体的なプランを立てておくと算出がしやすくなります。
住居費: 住宅ローンが残っている場合は、その残債額も考慮に入れる必要があります。団体信用生命保険に加入していれば、住宅ローンはチャラになりますが、そうでない場合は保障額に含めます。
葬儀費用: 万が一の際の葬儀費用も忘れずに計上しましょう。
現時点での貯蓄や資産: すでに十分な貯蓄や資産がある場合は、その分を差し引いて必要な保障額を算出できます。
保険の種類と選び方
死亡保険には、主に以下の種類があります。
定期保険:
メリット: 保険料が割安で、必要な期間だけ保障を得られます。保障期間が限定的で計画を立てやすいのが特徴です。
デメリット: 満期になると保障が終了し、基本的に掛け捨てになります。
終身保険:
メリット: 一生涯保障が続き、解約返戻金があるため貯蓄性も兼ね備えています。
デメリット: 定期保険に比べて保険料が高めです。
収入保障保険:
メリット: 保険金が一時金ではなく、毎月年金形式で受け取れるため、遺族にとっても毎月の生活費として計画的に利用できます。。また、保障が徐々に減っていく形のため、保険料が割安な傾向にあります。
デメリット: 保障期間の終わりに近づくにつれて、受け取れる保険金総額は少なくなります。
ご家庭の経済状況やライフプランに合わせて、最適な種類の保険を選びましょう。保険料と保障額のバランス、保険期間の設定が特に重要です。
医療保険・がん保険
お子さんが生まれると、ご家族全員の医療費についても考える必要があります。
医療保険・がん保険の見直しの必要性
お子さんは免疫力が低いため、風邪やインフルエンザなどにかかる機会が増え、医療機関を受診する機会が多くなるでしょう。また、ご両親のどちらかが病気やケガで働けなくなった場合、収入が減るだけでなく治療費もかかり、家計に大きな負担がかかる可能性があります。
子どもの医療保険
日本では「高額療養費制度」や「乳幼児医療費助成制度」など、公的な医療費助成が充実しています。特に乳幼児医療費助成は、自治体によって差はありますが、子どもが一定の年齢になるまで医療費の自己負担がほぼなくなるケースが多いです。そのため、子どもが単独で高額な医療費が必要になることは稀です。
基本的にはこれらの公的制度でカバーできることが多いので、子どものために高額な医療保険に入る必要性は低いと言えるでしょう。ただし、先進医療特約など、公的医療保険の対象外となる治療に備えたい場合は検討の余地があります。
親の医療保険・がん保険
ご両親の医療保険・がん保険は、現行の保障内容で十分かを確認しましょう。入院給付金や手術給付金が、万が一の際に必要な治療費や収入減を補える金額になっているかを確認します。
特に、がん保険は診断一時金が充実しているものを選ぶと、治療費だけでなく、療養中の生活費や交通費など、様々な用途に活用できて安心です。また、先進医療特約は、がん治療などで高額な先進医療を受ける際に非常に役立つため、付帯をおすすめします。
選び方のポイント
貯蓄で賄える範囲と保険で備える範囲を明確に線引きすることが重要です。医療費は貯蓄でカバーできる範囲を広げつつ、万が一の大きな出費に備える形で保険を検討しましょう。また、保障内容が重複していないかも確認してください。
学資保険・変額保険:教育資金の準備
お子さんの将来を考えた時、最も避けて通れないのが教育資金の準備です。
教育資金準備の見直しの必要性
お子さんが成長するにつれて、幼稚園、小学校、中学校、高校、そして大学と、段階的に教育費が必要になります。特に大学費用は高額になる傾向があるため、計画的な準備が不可欠です。
学資保険
メリット: 契約者が万が一のことがあった場合でも、以後の保険料の払込が免除され、祝い金や満期金は予定通り受け取れる保障機能があります。計画的に貯蓄を進めやすく、途中で引き出す誘惑にかられにくいのも特徴です。
デメリット: 返戻率(支払った保険料に対して受け取れる金額の割合)が年々低下傾向にあり、インフレには弱い可能性があります。
変額保険(変額終身保険・変額個人年金保険など)
メリット: 運用実績によって将来受け取れる金額が増える可能性があるため、インフレに強い可能性があります。学資保険と同様に、契約者に万が一のことがあった場合の保障機能を備えているものもあります。
デメリット: 運用実績によっては元本割れのリスクがあり、ある程度の運用知識やリスク許容度が必要です。
その他の教育資金準備方法との比較
学資保険や変額保険以外にも、教育資金を準備する方法はたくさんあります。
NISA(新NISA): 非課税で投資ができる制度で、教育資金の準備にも非常に有効です。長期・積立・分散投資をすることで、リスクを抑えながら効率的な資産形成が期待できます。
普通預金、定期預金: 元本保証があるためリスクはありませんが、現在の低金利では増やすことは期待できません。
選び方のポイント
いつまでに、いくら貯めたいのかという目標を具体的に設定し、ご自身のリスク許容度に合わせて選択することが大切です。貯蓄性だけでなく、万が一の際の保障機能も考慮に入れて、バランスの取れた方法を選びましょう。
保険見直しの具体的な手順とタイミング
保険の見直しを考える際には、下記のような手順で進めるといいでしょう。
ステップ1: 現状の保険内容を把握する
保険証券の確認
保障内容、保険期間、保険料の確認
ステップ2: ライフプランの変化と必要保障額を洗い出す
子どもの教育プラン(公立・私立、大学進学など)
住宅ローンなどの負債
家族の生活費
ステップ3: 複数の保険会社・商品を比較検討する
保険ショップなどの保険相談の活用
保険比較サイトの活用
ステップ4: 専門家に相談する
FP(ファイナンシャルプランナー)の活用メリット
無料相談を活用する
保険見直しの際の注意点
安さだけで選ばない: ついつい保険料が安いものを選んでしまいがちですが、安いものには必ず理由があります。保険料の安さよりも、まずは保障内容が十分かどうかを重視しましょう。
担当者の言いなりにならない: 保険は売る側と買う側に情報の格差が大きい商品です。知識がないために担当者に任せてしまうと後々自分が思っていたものと違うということにもなりかねません。
既存の保険を安易に解約しない: 一度解約してしまうともとには戻せません。見直しをしたうえで新たに保険に入る場合でも、新しい保険が責任開始されてから古い保険を解約するようにしましょう。
健康状態の変化: 新規加入や見直し時には健康状態の告知や医師の診査が必要になります。健康診断などで指摘事項があると保険に特別条件が付いたり保険料が割り増しになったりすることもありますので、健康なうちに保険を検討しましょう。
まとめ:家族の安心のために、今すぐ保険を見直そう!
お子さんの誕生は、ご家族の未来を真剣に考える大きなきっかけと言えます。保険は、万が一の時にご家族を守る大切な備え。一度入ったら終わりではなく、お子さんの成長やライフステージの変化に合わせて、定期的に見直すことが非常に重要です。
この記事を参考に、ご家族にとって本当に必要な保障は何かを考え、最適な保険プランを選んでください。もし、一人での見直しが不安な場合は、迷わずファイナンシャルプランナーなどの専門家を頼りましょう。