火災保険の正しい選び方5ステップ!戸建て・マンション別のポイントも解説
- ほけんイージー編集部

- 5月27日
- 読了時間: 6分

火災保険は「家を買ったから・借りたから」となんとなく加入してしまいがちですが、いざという時に「元通りに復旧できるほど補償が出なかった…」というトラブルが非常に多い保険でもあります。
この記事では、お客様にピッタリの火災保険を迷わず選んでいただくための「基本の5ステップ」をわかりやすく解説します。居住形態(戸建て・マンション・賃貸)による選び方のコツや、おすすめの特約についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
火災保険を選ぶための基本の「5ステップ」
火災保険は、以下の順番で決めていくとスムーズに無駄なく選ぶことができます。
ステップ1:「補償の対象」を決める(建物・家財)
まずは、何を保険の対象にするかを決めます。対象は大きく分けて3パターンあります。
補償の対象 | こんな方におすすめ | 特徴・注意点 |
建物のみ | 賃貸用の空き家を所有している方 | 家の中の家具や家電が燃えても補償されません。 |
家財のみ | 賃貸物件にお住まいの方 | 建物自体の補償は大家さんが加入しています。 |
建物+家財 | 持ち家(戸建て・分譲マンション)の方 | 【推奨】生活を立て直すには家具・家電の買い替え費用も高額になるため、両方かけるのが基本です。 |
💡 プロのポイント「家財はそんなに高価なものはないから」と建物の補償のみにされる方がいますが、テレビ、冷蔵庫、衣類、パソコンなどをすべて買い直すと、一般的なご家庭で数百万円単位の出費になります。「家財補償」は生活再建のために非常に重要です。
ステップ2:「建物の構造級別」を確認する
火災保険は、建物の「燃えにくさ」によって保険料が大きく3つのクラス(構造級別)に分けられます。ご自宅がどこに該当するかを確認しましょう。
構造級別 | 建物の種類(目安) | 保険料の目安 |
M構造(マンション) | コンクリート造の共同住宅など | 最も安い |
T構造(耐火) | 鉄骨造の一戸建て、耐火基準を満たす木造など | やや安い |
H構造(非耐火) | 一般的な木造の一戸建てなど | 高い |
ステップ3:必要な「補償範囲(オプション)」を見極める
火災保険という名前ですが、実は火事以外の自然災害や日常のトラブルもカバーできます。どこまで補償をつけるか(外すか)で保険料が変わります。
基本補償:火災、落雷、破裂・爆発
自然災害:風災・雹(ひょう)災・雪災、水災(台風やゲリラ豪雨による洪水など)
日常トラブル:水濡れ(給排水管の事故)、盗難、破損・汚損(うっかり物をぶつけて壁を壊した等)
💡 プロのポイント「水災補償」をつけるべきか迷ったら、必ず自治体が発行しているハザードマップを確認しましょう。河川の近くや低い土地であれば必須ですが、高台で水災リスクが極めて低い場合は、外すことで保険料を節約できる可能性があります。
ステップ4:適切な「保険金額(新価)」を設定する
建物の保険金額(受け取れる保険金の上限)を決める際、最も重要なキーワードが「新価(しんか)」です。
新価(再調達価額):今と同じ家を、もう一度新しく建て直すために必要な金額
時価(じか):建築からの年数経過(経年劣化)を差し引いた現在の価値
昔の保険は「時価」での契約が多く、いざ家が全焼した時に「時価額しか出ないため、同じ家が建てられない」というトラブルがありました。現在は「新価」で設定するのが鉄則です。
ステップ5:「保険期間」と「地震保険」の有無を決める
保険期間:現在は最長5年まで契約可能です(以前は10年や36年もありましたが廃止されました)。5年の一括払いにすると、1年ごとに更新するよりも保険料が割安になります。
地震保険:地震や津波が原因の火災は、通常の火災保険では補償されません。地震保険は単独では加入できず、必ず火災保険とセットで加入する必要があります。
「居住形態別」に見る選び方のコツ
◆新築・中古戸建ての場合
戸建てはマンションに比べて、台風による屋根の破損(風災)や、床上浸水(水災)などの自然災害リスクが高くなります。そのため、基本的にはフルカバー(すべての補償をつける)をベースに検討し、ハザードマップを見て安全が確認できた場合のみ水災を外す、という引き算の選び方が安全です。
◆分譲マンションの場合
マンションの高層階であれば、床上浸水などの「水災」リスクは低いため、補償から外して保険料を抑えるご案内が有効です。
ただし、絶対に忘れてはいけないのが「水濡れ(みずぬれ)」と後述する特約への備えです。「洗濯機のホースが外れて階下の部屋を水浸しにしてしまった」というトラブルは、マンションで非常に多く発生します。
◆賃貸物件の場合
賃貸契約の際に入る保険は「家財補償」に加えて、大家さんに対する損害賠償である「借家人賠償責任保険(しゃっかにんばいしょうせきにんほけん)」がセットになっていることが必須条件となります。
お客様からよく聞かれる「火災保険のQ&A」
Q. 少しでも保険料を安くするにはどうすればいいですか?
A. 「免責金額(自己負担額)」の設定と「補償の最適化」が有効です。
例えば、免責金額を「5万円」に設定すると、5万円以下の小さな損害は自己負担になりますが、その分ベースの保険料が安くなります。また、前述の通りハザードマップを確認し、リスクのない補償(高層階の水災など)を外すことも節約の基本です。
Q. おすすめの特約(オプション)はありますか?
A. 「個人賠償責任特約」と「類焼損害特約」の2つが特におすすめです。
個人賠償責任特約
日常生活で他人にケガをさせたり、物を壊してしまった場合の賠償金を補償します。「自転車で歩行者とぶつかった」「マンションで階下に水漏れを起こした」といったケースで数千万円の賠償がカバーされるため、家族に1人は必ずつけておきたい特約です。
類焼損害(るいしょうそんがい)特約
ご自宅から出火して、隣の家に燃え移ってしまった(類焼)場合に役立ちます。日本では「失火責任法」という法律により、重大な過失がない限り、火元であっても隣家への法的な損害賠償義務は発生しません。しかし、「法律上は払わなくていい」と言っても、その後のご近所付き合いや道義的な責任を考えるとトラブルになりがちです。ご自身の保険で隣家の修復費用(相手の火災保険で足りない部分など)を補償できるため、住宅密集地にお住まいの方には非常に安心感のある特約です。
まとめ
火災保険は「とりあえず安く」で選ぶと、本当に困った時に役に立ちません。
補償の対象、建物の構造、そしてハザードマップを通じたリスクの把握など、手順を踏んで選ぶことで「ムダなく、モレのない」最適な保険を見つけることができます。ご自身の住まいに合わせた補償内容になっているか、ぜひ一度見直してみてください。

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