2026年6月保険業法改正対応 ロ方式を反映した保険募集方針の記載例
- ほけんイージー編集部

- 18 時間前
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2026年改正を見据えた「保険募集方針」見直しの重要性
保険代理店のホームページ等に掲載されている「保険募集方針(比較推奨販売方針)」。皆様の代理店では、数年前に作成した定型文のままになっていないでしょうか?
2026年に向けた金融庁の規制強化や、近年の大手損保の不適切事案を背景に、代理店にはより厳格な「顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)」が求められています。特定の保険会社を優先する「イ方式」から、お客様の意向をベースに比較する「ロ方式」への移行はもちろんのこと、今後は「利益相反の排除」や「情報セキュリティの厳格化」といった一歩踏み込んだ内容を宣言することが不可欠です。
本記事では、これからの時代にお客様から選ばれ、法令遵守を確実にするための新しい「保険募集方針」の書き方と、そのまま使える具体的なテンプレートを解説します。
これからの「保険募集方針」に不可欠な5つのエッセンス
2026年の実務水準に対応した保険募集方針を作成するには、以下の5つの要素を盛り込むことが重要です。
① 取扱保険会社の「選定基準」の明記
ロ方式の前提として、代理店が取り扱う無数の商品の中から、「なぜその商品をお客様の比較候補として選んだのか」という基準を明確にする必要があります。
【選定基準の具体例(図解)】
選定の切り口 | 具体的な記載イメージ |
商品競争力 | 「最新の医療事情やリスクに対応した保障内容であるため」「保険料の割引制度(ノンスモーカー割引等)が充実しているため」 |
事務・システム | 「ペーパーレス申込(WEB完結)に対応し、手続きが迅速なため」「代理店システムが使いやすく、お客様をお待たせしないため」 |
顧客サポート | 「万が一の事故・給付金請求時の対応スピードと顧客満足度が高いため」「ロードサービス等の付帯サービスが優れているため」 |
② 顧客意向の絶対的優先(ロ方式の徹底)
特定の保険会社を先行して推奨する手法(代理店手数料の高い商品を優先するなど)を廃止し、客観的な意向把握に基づいて複数商品を比較・推奨する体制を明記します。重要情報シート等を活用し、お客様に合わせた説明を行う姿勢を示します。
③ 利益相反の排除と不当な便宜供与の根絶
保険会社からの過度な便宜供与(手数料への上乗せやノベルティ等)を要求・受領しないことを宣言します。これにより、お客様の利益に反して特定の保険会社を優遇する「利益相反」がないクリーンな代理店であることを証明します。
④ 出向者管理と情報セキュリティの厳格化
特定の保険会社からの出向者に依存せず、自立した組織であることを示します。また、お客様の個人情報が他社に流用されることを防ぐため、システムへのアクセス権限を制限し、情報漏洩を徹底的に防ぐ姿勢を記載します。
⑤ 重層的内部統制と保全対応品質の向上
販売時だけでなく、契約後(保全対応)の品質向上も重要です。苦情が発生した際の経営陣へのエスカレーション体制や、入金勧奨による保険の失効防止など、契約期間全体を通じたサポート体制を明記します。
2026年対応版・保険募集方針の実用テンプレート
以下は、保険代理店のWEBサイトや店頭に掲示する「保険募集方針」の雛型です。自社の取扱状況に合わせて調整してご活用ください。
正しい募集方針の公開で、お客様から信頼される代理店へ
ホームページの保険募集方針は、もはや「法律で決まっているから載せておくもの」ではありません。
利益相反の排除や情報管理の徹底まで踏み込んで宣言することで、「この代理店はコンプライアンス意識が高く、本当に私のことを考えて提案してくれる」というお客様への強力なアピール(選ばれる理由)になります。
2026年に向けた体制整備の一環として、ぜひ本テンプレートを活用し、ホームページのアップデートを実施してみてください。


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