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団体信用生命保険(団信)とは?種類や加入義務、ペアローンの扱いから収入保障保険との比較まで徹底解説

  • 執筆者の写真: ほけんイージー編集部
    ほけんイージー編集部
  • 2 日前
  • 読了時間: 6分

 住宅購入を検討する際、必ずと言っていいほど耳にするのが「団体信用生命保険」、通称「団信(だんしん)」です。


 「ローンを組むなら入らなきゃいけないらしいけど、よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。


 この記事では、団信の基本的な仕組みから、疾病保障の種類、気になる「収入保障保険」との違い、そして夫婦で組む「ペアローン」での注意点や最新動向までをわかりやすく解説します。



団体信用生命保険(団信)とは?基本の仕組み


 団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの返済中に、契約者が死亡または高度障害状態になった場合、保険金で残りの住宅ローンが完済される生命保険です。

 万が一の事態が起きても、遺された家族に「住宅ローンのないマイホーム」を残すことができる、非常に重要な保障です。


◆団信への加入は義務?(民間ローンとフラット35の違い)

 団信の加入が「義務」かどうかは、利用する住宅ローンの種類によって異なります。


ローンの種類

団信の加入義務

保険料(コスト)の扱い

民間の金融機関


(銀行・ネット銀行など)

原則必須

住宅ローンの金利に含まれている(別途支払いは不要)

フラット35


(住宅金融支援機構)

任意(加入しなくてもOK)

団信に加入しない場合、ローン金利が引き下げられる(例:-0.2%)


 健康上の理由で団信に加入できない場合、民間の住宅ローンは組めないことがほとんどですが、フラット35であればローンを組むことが可能です。


【重要】加入には健康状態の「告知」が必要

 団信も生命保険の一つであるため、加入時には現在の健康状態や過去の病歴を保険会社へ申告する「告知」が必要です。

 ここで「ローン審査に落としたくないから」と嘘の申告(告知義務違反)をしてしまうと、いざという時に保険金が下りず、遺された家族に数千万円の借金がそのまま残るという最悪の事態になりかねません。持病がある場合でも、後述する「ワイド団信」などの選択肢があるため、必ずありのままを正しく告知しましょう。



団体信用生命保険の主な種類と保障内容


団信には、基本となる保障のほかに、がんや特定の病気をカバーする「特約付き団信」があります。保障を手厚くすると、多くの場合、住宅ローン金利に上乗せ(+0.1%〜0.3%など)が発生します。

団信の種類

保障される条件

金利上乗せの目安

こんな人におすすめ

一般団信

死亡・高度障害

なし(基本金利内)

保険料を抑えたい、すでに手厚い生命保険に加入している人

がん保障付き団信

死亡・高度障害


がんと診断された時

+0.1% 〜 0.2%

がんのリスクに備えたい人(がんと診断されただけでローンが半分〜ゼロになるタイプが多い)

3大疾病・8大疾病付き

死亡・高度障害


がん・急性心筋梗塞・脳卒中など

+0.2% 〜 0.3%

大きな病気で働けなくなった時の返済リスクを徹底的に無くしたい人

ワイド団信

死亡・高度障害


(※加入条件を緩和)

+0.3% 程度

高血圧や糖尿病など、健康状態に不安があり一般団信に入れない人

※金融機関によって、がん保障が「金利上乗せなし(無料)」で付帯するケースも増えています。


【徹底比較】団信 と 収入保障保険 はどう違う?


 住宅購入を機に保険の見直しをする際によく比較されるのが、「特約付き団信(疾病保障付きなど)」と「収入保障保険」です。この2つは役割が異なります。

比較項目

団体信用生命保険(団信)

収入保障保険

保険金の受け取り方

住宅ローン残高が直接「ゼロ」になる(現金の受け取りはない)

毎月「〇万円」という形で、お給料のように現金を受け取る

保障の目的

住居費の確保

遺された家族の生活費・教育費の確保

保険金額の推移

住宅ローンの減少に合わせて、保障額も減っていく

契約時に定めた期間・金額に応じて減っていく

見直しのしやすさ

ローン実行後は、原則として途中で特約の追加や解約ができない

ライフステージに合わせていつでも解約・減額・見直しが可能


◆住宅ローンを組んだら既存の生命保険は見直すべきか

 結論から言うと、見直しの絶好のタイミングです。団信(一般団信)に加入することで「遺された家族の住居費(家賃やローン返済)」を負担する必要がなくなるため、現在加入している死亡保険(収入保障保険など)の保障額を「住居費の分だけ減額」できる可能性が高いです。

 逆に、がんや3大疾病への備えを、「特約付き団信(金利上乗せ)」でカバーするのか、「民間の医療保険・がん保険」でカバーするのかは、総支払額をシミュレーションして比較検討することが重要です。



夫婦で組む「ペアローン」の場合、団信はどうなる?


 共働き世帯の増加に伴い、夫婦それぞれが主債務者となる「ペアローン」で住宅を購入するケースが増えています。ここで注意したいのが団信の扱いです。


◆個別加入の盲点

 通常、ペアローンでは夫婦それぞれが自分の借入額に対して団信に加入します(例:夫3,000万、妻2,000万)。

 この場合、夫に万一のことがあった際、夫のローン3,000万円はゼロになりますが、妻のローン2,000万円はそのまま残り、返済し続けなければなりません。 世帯収入が半減する中で妻のローン返済が続くことは、大きなリスクとなります。


◆どちらかに万一があれば両方の残債がゼロになる「連生団信」

 このリスクを解決するのが、連生(れんせい)団信(名称例:デュエット、クロスサポートなど)です。

 夫婦どちらか一方に万一のことがあった場合、「夫婦両方の住宅ローン残高がすべてゼロ」になります。安心感は非常に高いですが、金利に上乗せ(+0.18%など)が必要になるため、毎月の返済額とバランスを見て検討しましょう。



【最新動向】ネット生保の参入など多様化する団信


 近年、団信市場は激しい競争が起きており、保障内容が飛躍的に進化しています。


1. ネット生保の本格参入

これまで団信は大手生保の独壇場でしたが、ネット生保が本格参入を始めています。代表的なのが、2023年7月からライフネット生命がauじぶん銀行向けに団信の提供を開始した事例です。ネット銀行の強みである「低金利」を維持しつつ、がん50%保障や全疾病保障などを「金利上乗せなし」で提供するなど、非常に魅力的な商品が誕生しています。


2. 進化するペアローン向け保障

2025年に入っても競争は続いており、ネット銀行各社から「ペアローン連生団信」の保障を手厚くした新プランなどが続々とリリースされています。「ただの死亡保障」から「働けなくなった時の生活防衛ツール」へと、団信は多様な進化を遂げています。



まとめ


 マイホーム購入時は、間取りや立地に気を取られがちですが、「どの団信を選ぶか」によって、数十年にわたる総支払額と家族の安心感が大きく変わります。


 金融機関を選ぶ際は「住宅ローン金利の低さ」だけでなく、「無料でどこまでの団信がついているか」「特約や連生団信をつけた時の最終的な金利」を総合的に比較するようにしましょう。


 保険募集人・プランナーに相談する際は、住宅ローン契約前がベストです。これから購入を検討している方は、ぜひ早めにプロのアドバイスを受けてみてください。

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