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保険は不要論について解説!保険が必要な人と不要な人の明確な違い

執筆者の写真: ほけんイージー編集部
ほけんイージー編集部
6月8日
読了時間: 6分


なぜ「保険は不要」「もったいない」と言われるのか?


 毎月口座から引き落とされる数千円〜数万円の保険料。「もしものため」とは頭でわかっていても、家計への負担を重く感じている方は多いのではないでしょうか。


 近年、SNSやYouTubeのマネー系インフルエンサーを中心に「民間の生命保険や医療保険は不要」「掛け捨てはもったいない」という意見をよく目にするようになりました。こうした「保険不要論」が広まっている背景には、投資(NISAなど)への関心の高まりや、コスパを重視する価値観の広がりがあります。


 しかし、なぜ専門家たちも「保険は最低限でいい」と口を揃えるのでしょうか?その最大の結論は、「日本の『公的医療保険制度』が世界的に見ても優秀すぎるから」です。


 まずは、私たちがすでに加入している「公的制度」の強力なカバー力について、正しく理解することから始めましょう。



保険不要論の最大の根拠「公的制度」の仕組み


 「病気になって手術や長期入院をしたら、数百万円の請求が来るのでは…」と不安に思うかもしれませんが、日本に住んでいる限り、その心配はほぼ無用です。私たちが毎月支払っている健康保険(社会保険・国民健康保険)には、以下のような強力なサポート機能が備わっています。


◆高額療養費制度:医療費の自己負担には上限がある

 医療費がどんなに高額になっても、所得に応じて1ヶ月あたりの自己負担上限額が決められている制度です。

 たとえば、一般的な収入の会社員(年収約370万〜770万円)の場合、ひと月の自己負担額は約8万〜9万円程度に収まります。100万円の医療費がかかっても、窓口での支払いは一部で済むのです。


◆傷病手当金:病気で働けなくなっても収入をカバー

 会社員や公務員が加入する健康保険には「傷病手当金」があります。病気やケガで連続して3日以上仕事を休み、給与が出ない場合、4日目から給与の約3分の2が最長1年6ヶ月にわたって支給されます。


※自営業やフリーランスが加入する「国民健康保険」にはこの制度がないため注意が必要です。


◆遺族年金:万が一の際、残された家族を守る

 一家の生計を支える方が亡くなった場合、残された家族(配偶者や子供)に対して国から年金が支給されます。子供の有無や職業(会社員か自営業か)によって金額は異なりますが、生活を立て直すためのベースとなる資金が保障されています。



民間保険が「不要な人」と「必要な人」の明確な違い


 公的制度が充実しているとはいえ、すべての人が「民間保険は完全にゼロでいい」というわけではありません。現在のライフスタイルや貯蓄額によって、必要性は明確に分かれます。

以下に「不要な人」と「絶対に必要な人」のチェックリストをまとめました。


◆民間保険が「不要(または最小限でOK)」な人


  • 十分な貯蓄がある人

    生活費の半年〜1年分に加え、突発的な医療費(数十万円程度)をいつでも現金で払えるだけの貯金がある場合は、医療保険の必要性は低いです。

  • 扶養家族がいない単身者

    自分が亡くなった後に経済的に困る家族がいないため、高額な死亡保険は不要です。お葬式代程度の貯蓄があれば十分です。

  • 経済的に自立している共働き夫婦

    どちらかに万が一のことがあっても、残された側が自分の収入だけで生活を維持できる場合は、大きな死亡保障は必要ありません。


◆民間保険が「絶対に必要な人」


  • 貯蓄が少なく、突発的な出費に耐えられない人

    「今、手元に数十万円の余裕がない」という方は、万が一の病気やケガで家計が即座に破綻してしまうため、貯蓄ができるまでの間は保険でカバーする必要があります。

  • 幼い子供がおり、教育費などの責任が重い世帯主

    遺族年金だけでは、子供を大学まで通わせるための数千万円単位の教育費や生活費を賄うことは困難です。大きな保障が必要です。

  • 傷病手当金がない自営業者・フリーランス

    働けなくなった途端に収入がゼロになるリスクが高いため、就業不能保険などで自分の身を守る必要があります。

項目

保険が不要(最小限)な人

保険が絶対に必要な人

貯蓄

医療費や生活防衛資金が十分にある

突発的な数十万の支出が厳しい

家族構成

独身、または自立した共働き夫婦

幼い子供がいる、片働き世帯

働き方

会社員・公務員(傷病手当金あり)

自営業・フリーランス(手当なし)



会社員必見!自分の会社の「福利厚生」を確認


 ここで、会社員の方にぜひ確認していただきたいのが「会社の福利厚生」です。実は、民間の保険会社に個人で相談に行く前に、自社の制度を使うことで劇的にコストを抑えられる可能性があります。


◆企業内グループ保険(団体保険)の活用

 多くの企業では、社員向けに「団体保険」を用意しています。これは会社が窓口となってまとめて加入するため、一般の個人保険よりも2〜3割ほど割安な保険料で同等の保障を得られるケースが多いです。給与天引きで手間もかかりません。


◆「付加給付」の確認(超重要)

 大企業の健康保険組合などに加入している場合、法律で定められた高額療養費制度に加えて、組合独自の「付加給付」があるケースがあります。

これは、「ひと月の医療費の自己負担上限を、国の基準(約8万円)よりもさらに低く、2万円や3万円に設定してくれる」という非常に手厚い制度です。

 もしあなたの会社にこの付加給付があるなら、民間の医療保険の必要性はさらに下がると言えるでしょう。



5. 解約する前に!「保険の見直し」3つのステップ


 「じゃあ、今すぐ保険を全部解約しよう!」と動くのは少し待ってください。無計画な解約はリスクを伴います。以下の3つのステップで、合理的に見直しを行いましょう。


  1. ステップ1:自分の「必要保障額」を計算する

    万が一の際、残された家族の生活費や教育費に「いくら必要なのか」をざっくりと計算します。

  2. ステップ2:公的制度や会社の福利厚生でカバーできる範囲を引く

    ステップ1の金額から、「遺族年金」や「会社の死亡退職金」「現在の貯蓄」などを差し引きます。

  3. ステップ3:足りない部分だけを合理的に埋める

    ステップ2で計算して「足りなかった金額」だけを、民間保険で補います。この時、貯蓄型ではなく、保険料が安く保障が大きい掛け捨て型の「定期保険」や「収入保障保険」を選ぶのが、最もコスパの良い方法です。



保険は「確率が低く、損失が壊滅的なリスク」にだけ備えるもの


 保険の世界には「貯金は三角、保険は四角」という言葉があります。


 貯金は毎月少しずつ積み上げていくため、目標額に達するまで(図形にすると三角形のように)時間がかかります。一方、保険は加入したその日から、万が一の際に満額の保障(四角形)を受け取ることができます。

 つまり、「起きる確率は低いけれど、もし起きてしまったら貯金では到底カバーできず、人生が壊滅してしまうリスク(一家の大黒柱の死亡や、重度の障害など)」に対して、四角の力(保険)を使って備えるのが正しい使い方です。


 「もったいないから全部解約する」「不安だからとりあえず全部入る」といった感情論ではなく、公的制度の数字に基づいた合理的な判断で、あなたに本当に必要な備えを見つけていきましょう。

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